万年地獄堂

いつも最低 いつも最低最高最低

Forever思春期

ポケットモンスターダイヤモンド・パール」が好きだった。正確に言えば、ポケモンリーグの入り口で波乗りを使えば裏世界に行けるとかいう噂話にワクワクしたり、友達と交換や対戦をしてゲラゲラ笑ったりした、あの時間が好きだった。不安や不満もなく無邪気に遊んでいられたあの頃に帰りたいと思わぬ日はない。

 今といえば、友達は一人としておらず、やることといえばインターネットとゲームの繰り返し。一年を振り返ろうにも空虚すぎて振り返られない。何かしら能力があるわけでもなく、容姿が優れているわけでもないくせに、街に繰り出しては自分より劣っていそうな人ばかりを目に入れ、「俺はこいつよりはマシだな」などとつまらない自尊心を満たしてばかりしている。ところで、皆さんはクルミを食べていますか?俺は毎日食べています、おいしいですよね。働かなくても生活ができるほど裕福なくせに、一丁前に不安に怯え不満にいら立っている。そんな感情から逃げるための策といえば、世界一の剣豪である俺がひょんなことから戦国時代にタイムスリップしてしまい、様々な剣豪と決闘するだとか、学園の美女達からラッキースケベに遭ったりしながらも、トラブルを共に解決するうちにハーレムが築かれていたりするだとか、本当にしょうもない妄想である。俺よりもクルミのほうが存在価値はあるだろう。栄養価が高く、ビタミン・ミネラル豊富なクルミはダイエット・美肌効果があるだけでなく、不眠症の改善にも役立つそうです。毎日が無意味クル。ただ時間を浪費してばかりで何も生み出していないクルミ。自己嫌悪と希死念慮に突き動かされ、駅のホームから飛び降りをしてやろうと思っても、いざ電車が来ると足がすくんで動かないクルミはおいしいので食べよう。自殺する勇気すらないクルミを食べるか切腹するか今すぐ選んでください。

きっと死ぬまでそうなのだと思う。まるで螺旋階段を上り続ける感覚。不安や不満に苛み、くだらない妄想をし、どうすればいいのか、永遠に問い続ける。それが俺にとっての答えなのかもしれない。結局何が言いたかったのだと言いますと、それはまあ、もしかしたら気づいている人もいるかもしれませんが、「キュウリってまずいし栄養もないくせに夏野菜代表みたいな顔してんのマジうざくね?笑」ということです。